2日に1回、麦茶をつくる。
昔ながらの、やかんに水を沸騰させて......ではなく、
百円均一で買ったボトルに麦茶パックを入れてお湯を注ぐ。
それだけ。
それだけでも、地味に時間はかかる。
ボトルは毎回洗って、なるべく殺菌処理もする。
お湯はケトルがあるが、沸かすまでの時間は手持ち無沙汰になる。
それに、麦茶パックは入れっぱなしにしとくわけにはいかないから、
ちょうどいいところで取り出さないといけない。
なんやかんや、待ち時間を合わせると30分はかかる。
それでも、家に帰ると、いつもの麦茶があるとホッとする。
会社で一息ついた時に、口にすると肩の力が抜ける。
そのホッとする一時を過ごすために。
30分、仕込みをするのだ。