2021-07-02 見る視点 雑多ログ 小話 同じ通勤路。 後ろから風がふいて、髪がなびいた。 髪の先端が自分の頬をくすぐる。 何だか呼ばれているような気がして。 振り返ってみた。 そこには違う景色が広がっていた。 通い慣れた場所は、つまらないコンクリート色しかない風景。 でも、もっと遠くから見るその場所は、色とりどりの看板があって、 久しぶりに晴れた空も手伝って、知らない場所に見えた。 誰かと同じ場所に立っていても、見ているものが違うのかもしれない。